連合奈良は、11月8日(金)13時30分から、奈良ホテルに於いて連合奈良2014年度、2015年度、方針を決定する「第13回定期大会」を開催した。
小山淳二 連合奈良会長は、「この2年間は復興再生に全力を尽くし働くことを軸とする安心社会につなげようというスローガンのもと運動を進めてきた。先日の岩手県の被災地察に於いて被災された方々の生の声を聞く中で、被災地の復興は、まだまだだということを強く実感した。また、われわれ労働組合の役割を改めて確認した。①ボランティア②労働条件の確保③要請行動④次の世代に引き継ぐこと。これらは労働運動の原点であり、連合奈良はこれからも被災地の復興、風化させない取組みをしっかり行っていく。
また前回、前々回の大会と大きく変わったのは、ふたたび政権交代があり、巨大な自公政権になったことである。安倍政権の新自由主義的政策により、行き過ぎた規制緩和と自己責任など私たち労働者・生活者の参画がないまま進められている。アベノミクスという経済の立て直しの期待感はあるものの、劣化した雇用と労働条件の立て直しは後回しされ、3党合意の社会保障制度改革も停滞。格差につながる労働者保護ルールの改正の議論を始めるなど私たちの生活の安心・安定にはほど遠い状況である。
このような中、本大会に於いては、①労働者保護ルールの改悪を許さない、そのための社会的なうねりをつくっていく。働く者・生活者を踏み台にした経済成長は社会の安定を損なうものであり決して許してはならない。しっかりと対峙するとともに世論喚起の運動をすすめること、②2014春闘では、月例賃金の引き上げに向けた定昇とベースアップを求めること。経済の成長と所得の回復を同時に進めなければ、これまでのような配分のゆがみを是正できず、正規、非正規、大企業と中小企業など格差拡大がますます進む。③地域に根ざした顔の見える運動、社会の不条理に立ち向かう活動をしっかり進めること。④組織拡大と1000万連合の実現に向けた取り組みを行うこと。2020年に1000万連合実現に向け、連合本部、構成組織、地方連合会の三位一体で取り組む。特に全労働者の40%に占める非正規労働者の組織化を図っていくことが大切。⑤男女平等の取組み、⑥引き続き政権交代可能な二大政党的体制を目指すこと。民主党が党を再生し国民からの信頼を回復することを前提として民主党を基軸に生活者・労働者の目線に立つ勢力による野党の抜本的な編制を目指す必要がある。今後とも私たちがめざす「働くことを軸とする安心社会の実現」、STOP THE 格差社会!すべての働く者の連帯で安心社会を切り拓こう!の大会スローガンのもと新たな運動を展開していく。と挨拶。
2013年度活動報告、会計報告、監査報告のあと、2014年~2015年の活動方針、2014年度予算、新役員の選出、顧問の委嘱、顧問弁護士の選任について原案通り承認、可決。その後「労働分野の規制緩和に反対し、社会的セーフティネットの強化を求める特別決議」「大会宣言」を採択し閉会した。
活動方針を提案する竹平均事務局長 大会スローガンのもと団結ガンバロウを行う
松岡 隆 会長代理
男女平等参画表彰「写真・川柳」 退任役員表彰(一部)
退任役員を代表して挨拶される ユニセフ外国募金を毎日新聞奈良支局 宇城次長に手渡す小山会長
中西 勝 前副会長
特別決議を読み上げる 大会宣言を読み上げる
真田 前青年委員会委員長 吉村女性委員会委員長
韓国労総忠南地域本部 チョン・グンソ議長
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連合奈良第13回定期大会レセプション
大会閉会後、奈良ホテルにて開催。
小山会長(再選)以下、新三役登壇 レセプションの挨拶をする小山淳二会長
荒川あや子 奈良労働局長 韓国労総忠南地域本部 チョン議長
前川清成民主党奈良県連代表参議院議員 馬淵澄夫衆議院議員
山下力 奈良県議会議長 脇田 登 奈良労福協 事務局長
民主党奈良県連 市長会を代表し挨拶される東川 御所市長
心合わせ、力合わせの一本締め 竹平均事務局長