連合奈良は、2月23日(土)14:00~17:30 ホテル日航奈良4F 羽衣 会場に於いて、2013春季生活闘争討論集会を開催した。本集会には、14産別4地域協議会合わせて92名の構成組織組合員が結集した。
また、連合本部 大久保 暁子 労働条件・中小労働対策局長、脇田 哲 社会保険労務士(連合奈良ライフサポートセンター相談員)をお招きし、2013春季生活闘争方針また、改正労働契約法、改正高年齢者雇用安定などの取り組みについての説明を受け、今次2013春闘の意義を確認するとともに集会の最後は、全員で「団結ガンバロウ」により気勢を上げた。
開会を宣言する、連合奈良中小労働対策委員会 担当の
舛田 副事務局長
主催者代表挨拶 連合奈良 小山 淳二 会長
休日にもかかわりませず多数のご参加に御礼を申し上げます。また、大久保 暁子 労働条件・中小労働対策局長、脇田 社労士にも大変ご多忙にもかかわりませず、われわれのためにご講演いただけますことを感謝申し上げますと共に、いよいよスタートした2013春闘にしっかりと反映させていきたい。
今年のテーマは、働くことを軸とする安心社会を目指して「痛んだ雇用と労働条件の復元をはかる」ということであります。また、最低賃金にも2013春闘の結果を反映し、早期に時間額800円、1000円を目指すということもしっかりと取り組んでいかなければなりません。後で詳しくお話があると思いますが、私から4点ポイントを紹介します。また、奈良日日新聞にも昨日、2月22日には、連合奈良2013春闘の特集を掲載しましたのでお読み取りいただきたいと思います。
①は、「すべての働く者の処遇改善」を目指した4年目の春闘である。
われわれ組合のある職場の非正規労働者も含めた底上げを図り、その結果を組合のない職場で働く者のに反映をさせることが大切。
②は、長期に亘って低下した賃金水準や労働条件を復元することである。
1997年をピークに低下しつづけている賃金を戻す取り組みを行う。また、労使にとって大切なコミュニケーションである春闘という意味合いもある。
③人財育成、若年者雇用の支援、企業内教育の充実などにより雇用を安定させること。
④連合は政策制度の集団であり、労使交渉と車の両輪で政策制度要求をしっかり行う。
政権交代を鑑み「実現型」から「要求型」に変え、大衆行動にもしっかりと取り組み、この2013春闘を
闘い抜いてまいります。その他、参議院選挙もあり、地方選挙をしっかりと闘い抜きながら民主党の立て直し、信頼回復に取り組む。
2013春闘方針、中小共闘方針を、連合本部 大久保 暁子 労働条件・中小労働対策局長により、大変、わかりやすく説明を受ける。
連合奈良2013春季生活闘争方針を説明する竹平 均 連合奈良事務局長
連合奈良2013春季生活闘争方針については、本部方針をベースに組み立てているが、連合奈良として、設定している項目もあるので、その点を中心に説明します。まず今次春闘を取り巻く情勢の大きな特徴としては、民主党政権から自民・公明を中心とする政権に逆戻りをしたということが挙げられます。安倍政権は、円高とデフレからの脱却を掲げインフレターゲット2%を設定し、日銀法も改正するということを視野にした金融緩和に歩み出した。一方で緊急経済対策の補正予算13兆円が国会に上程されようとしているがその4割にあたる5兆円が、公共事業でありますし、民主党政権で回復した地方交付税を削減していくという言わば「いつか来た道に逆戻りしている」という状況が見て取れます。連合は、これまでデフレ脱却のためには、賃上げは不可欠という主張をしてまいりましたが、経営側は、企業の業績安定を優先し、賃上げには極めて消極的でありますし、定昇部分にも議論するというなど、しっかりと見ておく必要がある状況である。さらに危惧することは、先の総選挙結果に於いて維新の会を中心として最低賃金制度を廃止するとか解雇規制を緩和するとかについて声高に主張されたことである。比較第一党になった維新の状況は、働く者にとって大変危険な状態であることも見て取るべきと考えます。民主党政権で改正になった改正労働者派遣法、改正労働契約法、改正高年齢者雇用安定法などは、今まで規制緩和の方向のものを一定の規制へと転換させたことは大変意義が大きいと考えるが連合としては、100点満点ではなく、一定の課題も残ったことは事実であります。しかしながら、構成組織のそれぞれの職場において改正法の趣旨を考慮した取り組みを期待しお願いしたいと考えています。非正規労働者の増大と、物価が上がったけれど賃金は上がらなかったというような危惧する状況にならないように安倍政権の動向をしっかり注視しながら今次2013春闘を闘ってまいりたい。
改正労働契約法を詳しくわかりやすくご自身作成のパワーポイント資料で
ご講演いただく 社会保険労務士 脇田 哲氏(連合奈良ライフサポートセンター相談員)
本集会の閉会にあたり「団結ガンバロウ」を執り行う連合奈良中小共闘センターの松石 康志(私鉄総連)事務局長 (写真 右)